縁起物の熊手。
酉の市に行くと販売されていますよね。
翌年も酉の市に行くと、新しい熊手を買うという方もいると思います。
しかし、去年買った熊手の処分の方法がわからないという方もいるのでは?
また、喪中のときは縁起物の熊手を購入していいのか迷ってしまいます。
ここでは、酉の市で購入した熊手の処分方法や、喪中のときの熊手の購入についてまとめてみました。
一の酉:11月2日
二の酉:11月14日
三の酉:11月26日
なぜ酉の市で熊手が売っているのか!?
酉の市は、今の足立区にある鷲大明神に農民が感謝した収穫祭が起源だと言われています。
今では11月や12月の酉の日に東京や名古屋、大阪などで酉の市が行われており、年末の風物詩となっています。
この酉の市で売られているのが熊手。
もともとは、農民のために熊手やくわなどの農具が売られていました。
そのうちに、お祭りということで、農具に装飾がなされるようになったのが、今の熊手の始まりです。
熊手は、落ち葉などをかき集めるための道具です。
その様子から、福や金運、お客をかき集める縁起物として、装飾をした今の熊手が酉の市で売られるようになりました。
酉の市で買った去年の熊手!新しいものを買うときはどうする?次の年買うときの注意点は?
縁起物の熊手は、毎年新しいものに買い換えます。
ここで気になるのが去年の熊手の処分の方法ですよね。
翌年、また酉の市に行くときに去年買った熊手を持っていきます。
神社の入口に「古熊手納所」がありますので、去年の熊手は古熊手納所に納めてから新しい熊手を買いに行きましょう。
もしも、酉の市に行けない場合、熊手守りなどの小さなものは近所の寺社のお焚き上げに持って行っても大丈夫です。
または、住んでいる地域の資源分別ルールを確認してから分解して処分しましょう。
酉の市の露店などで購入した熊手は縁起物として売られているもので、御神霊(おみたま)は入っていないので、お焚き上げをする必要はありません。
処分する際は、1年福を掻き込んでくれた感謝の気持ちを忘れずに!
新しい熊手の買い方ですが、去年よりも一回り大きくするのが基本です。
そして、値切るんだそうです。
最初に提示された値段から値切ります。
値切りに成功したら、最初に提示された金額支払い、お釣りはご祝儀として渡します。
これが酉の市の熊手の粋な買い方のようです。
購入する方も熊手を売る方も、この駆け引きを楽しみ、まわりで見ている人たちも威勢のいい掛け声を聞いて楽しい気分になりますよね。
購入した熊手は、これから1年間たくさん福を掻き込んでくれるように願いを込めて、正面を向けて高くかかげて持ち帰りましょう。
この1年で喪中に…新しい年の熊手は買ってもいいの?!
喪に服す期間、控えるべき行事がいくつかあります。
- 神様の元の参拝すること
- 祝いの席に参加すること
- 旅行などの行楽
- 年賀状、正月飾り
などが挙げられますが、今では49日以降は参加する方が多いようです。
ですので、49日過ぎていれば問題ないようですが、自分の気持ち次第と言えます。
気になる場合、そのときにしか手に入れることができない縁起物などは購入だけしておき、丁寧に保管して、喪が明けてから飾るのがいいでしょう。
去年のものを自宅に残しておいても問題はありませんので、新しいものの購入を控え、処分は翌年にしても大丈夫です。
まとめ
熊手についてまとめてみましたが、いかがでしたか。
去年酉の市で購入した熊手は、翌年の酉の市に持って行って納めましょう。
年始などに神社に参拝する際、神社のお焚き上げに持って行っても大丈夫です。
または、住んでいる地域の資源分別に従い、処分しましょう。
喪中の場合は、自分の気持ち次第と言えます。
喪に服す期間ではありますが、今では49日を過ぎれば、神社への参拝や縁起物の購入をしている方もいるようです。
飾るのが気になるのであれば、購入だけしておき、喪が明けてから飾るのがいいでしょう。
熊手は縁起物です。
去年の熊手に1年の福を掻き込んでくれた感謝をし、新しい熊手にこれから1年福を掻き込んでくれるように願いを込めましょう。