バレンタインデーも終わり、女の子のいるご家庭ではそろそろ雛人形を飾る時期になったのではないでしょうか。
ひな祭りは「桃の節句」「ひなの節句」とも呼ばれ、雛人形を飾り、白酒を飲み、菱餅やハマグリの吸い物などで祝うのが一般的な風習です。
歴史を紐解くと、実は人形を飾るのは江戸時代になってからで、古くは「流し雛」が一般的だったのです。
また、ひな祭りの起源は、諸説ありますが、古代中国に遡るようです。
昔、漢の時代(紀元前206年~紀元後220年)に徐肇(じょちょう)という男がいました。
3人の女の子が生まれたにも関わらず、3人とも3日以内に死んでしまいました。
徐肇が嘆き悲しむのを見た同じ村の人たちが酒を持ち、3人の女の子の亡骸を清めて水葬したことが、その由来と言われています。
日本では平安時代(794年~1192年)に、「上巳の祓」という、陰陽師によるお祓いが3月3日に行われるようになりました。
その時に、自分の身に降りかかる災難を、自分の生年月日を書いた「人形(ひとがた)」に「移らせて」川に流しました。
これが流し雛の原型とされ、現在も京都の下鴨神社で見ることができます。
現在のように雛人形の形になったのは、室町時代とされています。
また桃の木は、中国では「悪魔を打ち払う神聖なもの」と考えられており、ひな祭りに飾るようになったとされています。
ひな祭りのイベント、大阪編
ひな祭りの前後には数多くのイベントが開催されます。
例えば大阪では、「春の船場博覧会2019 船場のおひなまつり」と題して、2月26日から3月3日までイベントが行われます。
大阪の船場といえば、江戸時代から大阪の中心として栄え、豊かな文化を育んできたところ。
船場にゆかりのある旧家に代々伝わる雛人形を8つの会場で特別展示公開するほか、淀屋橋にある湯木美術館では「湯木吉兆庵の雛道具―ひな祭りのしつらえと茶道具―」と題して、初の「ひな祭り」をテーマとした特別展を実施。
料亭「吉兆」を彩るひな飾りをはじめ、約60点の作品が展示されます。
入場無料のこれは必見です。
サーティワンへひな祭りの日に行くときはピンクのものを身につけよう
イベントは自治体だけではなく、飲食店でも行われます。
定番から季節限定まで様々なフレーバーが楽しめるサーティワンアイスクリームでは、3月3日のひな祭り当日、4回目となる「PINK DAY」を開催します。
PINK DAY詳細→https://www.31ice.co.jp/contents/topics/190208_02.html
これは、サーティワンの店舗にピンク色のものを身につけるか持って行くかし、対象商品を購入するとアイスクリームがひとつプレゼントされるという嬉しい企画。
今年は日曜日とあって、たくさんの人が行くと思われます。
行列覚悟で行きましょう。
また、ひな祭り限定アイスクリームケーキとして「スヌーピーひな壇飾り」が3月3日まで販売されます。
男雛にスヌーピー、女雛にベル、三人官女にはウッドストックと、スクープされたアイスクリームの上にちょこんと乗っているのが愛らしく、ピンクと黄色の春らしいボックスに収まっています。
アイスクリームのフレーバーは選べるので、好きなフレーバーでひな祭りをお祝いしましょう。
ところで雛人形の並べ方は関西と関東では違うんですよ
本格的な七段飾りとまではいかなくても、女の子のいるご家庭ならひとつはある雛人形。
関西と関東とでは、飾り方が違うのです。
関西は男雛を向かって右に、女雛を向かって左に飾りますが関東は逆に男雛を向かって左に、女雛を向かって右に飾ります。
元々は、京都御所の紫宸殿のご即位の式典での並びを由来として飾るようになったのが本来の、関西の並べ方です。
関東では、諸説あって定かではないのですが、武家の習慣だったからとか、昭和天皇の御即位の時の写真を見てそう並べるようになったという風に言われています。
どちらにしても、女の子の健やかな成長を願い祝う、穏やかな一日にしたいですね。