お昼ご飯を食べすぎると、眠くなってしまう…
そういうこと、ありますよね!
食べすぎなくても、人間の身体的に
眠気が訪れるのが昼下がり、
ということが最近の研究で分かってきました。
よかった!眠くなってしまうのは、
私だけではなかったのですね!!
そうでなくても、日本は世界的に見て、
睡眠時間の短い国です。
経済協力開発機構(OECD)によると、
韓国に次いで2番目に短く、
平均7時間43分なのだとか。
学生も社会人も、みんな寝足りないのです。
短い睡眠時間は、心臓病や認知症のリスクを上げる
だけでなく、健康そのものが悪くなるきっかけとなります。
そんな日本人に朗報です。
今、「昼寝」に注目が集まっています。
昔は「うたた寝」をする人は「ダメな人」でしたが、
今や昼寝をする人は「できる人」なのだそうです。
今秋、大阪の阪急うめだ店本店では
「秋の快眠フェア」と銘打って、
机にうつ伏せて寝ることを前提とした商品を
たくさん展示し、好評でした。
「できる人」を増産しようということですね!
それでは「昼寝」を実際に導入している
会社や学校、その効果などを見ていきましょう。
昼寝は疲れをとる方法として効果が高い
「午後の早い時刻に30分以内の
短い昼寝をすることが、
眠気による作業能率の改善に効果的」
と厚生労働省が推奨しています。
またアメリカのワシントン・ポスト紙によると、
「昼寝は体をリフレッシュさせ、
気分をよくし、生産性を高める」とのこと。
疲労により、アメリカでは年間180億ドルの
経済的損失が発生しているそうです。
それが30分以内の昼寝で解消されるとしたら、
安いものですよね。
東大合格者数を2倍に増やしたことで有名な
福岡県立明善高校では、5時間目の授業が始まる前に
10分間の午睡タイムを設けています。
BGMとしてクラシック音楽を流して、
短くても質の高い睡眠を提供できるよう徹底しています。
昼過ぎは脳のパフォーマンスが低下しやすく、
ミスなどを起こしがちです。
この時間帯に短い昼寝の時間を持つことによって、
午後の脳の活動を高めることができると、
医学博士も太鼓判を押しています。
明善高校の生徒さんたちも、この10分で疲れをとり、
脳のパフォーマンスを向上させているのでしょう。
昼下がり、電車に揺られて頭が船を漕ぐこともありますが、
目覚めたときの爽快感ったらないですよね。
コーヒーを飲んで効果の高い昼寝時間を
同じ昼寝をするなら効率の良い昼寝をしたいものですが、
コーヒーの自販機で有名なダイドードリンコが行っている
「カフェインナップ」は注目です。
昼の休憩時間にコーヒーを飲んで、消灯をし、
眠りを誘うヒーリングミュージックを流して昼寝をします。
時間は15分です。
計算ミスがなくなったり、新たな発想が沸き起こったり
といった効果が出ているそうです。
コーヒーに含まれるカフェインは、
効くまでに30分ほどかかり、
その後4時間ほど持続します。
昼寝の前にコーヒーを飲むことで、
スッキリ目覚めることができ、
午後からの作業効率がアップするというわけです。
眠る前に飲む、これがポイントです。
昼寝(仮眠)で疲れをとり、生活の質をあげよう
寝具メーカーの西川リビングも自社製品を使った
15分間のお昼寝タイムを設け、
社員のリフレッシュと製品開発の
両方に取り組み成功しています。
他にも、大阪のITサービス企業では、
物事を即決できるように、いいアイデアが浮かぶようにと
30分の昼寝タイムを設けています。
埼玉県のリフォーム会社でも
15~20分の好きに使える昼寝タイムを設けています。
日本でも少しずつではありますが、
「お昼寝」が広まりつつありますね。
ただし、昼寝をするときには注意点があります。
- 時間は15分~20分弱
- 横にならず基本は座ったままで眠る
- 夜の睡眠を邪魔しないように午後3時までに行う
以上、3点に注意して眠気を解消し、
集中力や記憶力をアップさせ、
作業効率を上げていきましょう。
同じ働くなら、勉強するなら、
気持ちよく行いたいですものね。