産まれた時は母乳を文字通り必死に飲んでいた赤ちゃんも、成長とともにいろんなものを食べられるようになります。
離乳食は、赤ちゃんの味覚の礎を築くと言っても過言ではありません。
赤ちゃんの成長具合にもよりますが、だいたい生後2~3ヶ月で重湯から徐々に飲ませ始めますよね。
その頃は、味噌汁の上澄みをすくって飲ませることもありますが、そもそも「出汁(だし)」はいつ頃から使っても良いのでしょうか?
出汁(ダシ)の種類にもよりますが、昆布や鰹節からとった「だし」であれば、生後5ヶ月から始めても大丈夫と言われています。
味覚の発達が不十分な赤ちゃんは、さまざまな味覚に触れることで、味覚センサーを研ぎ澄ましていきます。基礎を築く時期の赤ちゃんにとって、離乳食の味付けはしないで素材そのものの味か、味付けするとすれば「だし」のみです。
出汁のみというと大人にとっては薄味ですが、赤ちゃんにとって母乳以外の味は未知の世界そのもの。
最初からしっかりとした味付けは不要なんです。味気ないからなんて味付けを濃くしたりしないようにしましょう。
味覚を形成するために、なるべく手作りの「だし」を使いたいもの。忙しい中でも、基本の昆布だしなら簡単に作れるので、忙しいお母さんでも大丈夫です!
多めに作って、製氷皿で凍らせておくと、ちょうど1回分ずつ
解凍して使えばいいので便利ですよ。
離乳食で豆腐を上手に冷凍しながら、タンパク質を確保しよう
離乳食の初期ではタンパク質を上手に摂ることが望ましいとされます。
基本の昆布だしとともに、上手に活用したいのが良質なタンパク源、豆腐です。
豆腐は日持ちしない食品ですが、離乳食用に冷凍することで最長2週間、活用することができます。
冷凍する時は、下ゆでをしてから、赤ちゃんの月齢に合わせてすり潰したり、刻んだりしましょう。
これも製氷皿に入れておけば、1回分ずつ解凍して使えるため便利です。
製氷皿がない場合は、ジップロックに入れて、ミンチ肉を凍らせる時みたいに12分割ぐらいの筋を入れておくと、1回分ずつ割って解凍できるので便利です。
離乳食後期のレシピは気負わずに。ベビーフードも活用しよう
個人差があるのであくまでも目安ですが、月齢5~6ヶ月頃は離乳食ゴックン期。
7~8ヶ月頃は離乳食モグモグ期。
9~11ヶ月は離乳食カミカミ期。
12~18ヶ月は離乳食パクパク期、と言われています。
なかなかうまく進まない。
飲み込んでくれない。
食べてくれない。
色々あるかと思いますが、大人になっても母乳を飲んでいる人はいません。
いつかは食べるようになります。
焦らずに離乳食を進めましょう。
離乳食後期のカミカミ期では、まだ歯が生えていない赤ちゃんもいるので、歯茎で潰せる固さが目安です。
キャベツとりんごの卵焼きやお好み焼き風ご飯、レバー入りポテトドリア風など味覚の幅も広がります。
があくまでも薄味で。
だしを大事にしましょう。
そして、職場復帰の早い、働くママにオススメなのがベビーフードです。
WAKODOやキューピーベビーフード、ピジョンベビーフードなど、1食分ずつ小分けされた瓶詰商品やレトルト商品がたくさんあり、手作りではまかないきれない範囲をカバーしてくれます。
手作りしなきゃ、と思い込みすぎると、子育てがしんどくなってしまいます。
頼れるところは上手に頼りましょう。
離乳食で是非ともやっていただきたい手づかみ!
だしを上手に活用しながら、時には冷凍もしながら、ベビーフードも使いながら、我が子のペースで進めていきたい離乳食ですが、是非ともやっていただきたいのが手づかみ食べです。
赤ちゃんを始め、服、周りの家具、周りの人、が大変なことになるため、手づかみ食べをためらう方も多いかもしれませんが、これだけは自信を持って言えます。
徹底して手づかみ食べをした子どもは、教えなくても箸を使えるようになります。
道具を使って食べる所作が美しくなります。
科学的にどうして?と訊かれると答えに詰まってしまいますが、経験則から間違いないので、手拭き用のガーゼを両手に用意して、騙されたと思って手づかみ食べをさせてみてください☆