チリリと沁みるような寒風吹きすさぶ季節には、温かい鍋料理が食べたいですよね。
鍋料理の中でも、煮込んでおけば放ったらかしておいても大丈夫なおでんは主婦の強い味方です。
作り手に優しいだけでなく、昆布や鰹節で取ったお出汁が沁みた様々な具は、身も心も温めてくれ、食べ手にも優しいです。
今では様々な具が投入されるようになったので、好きな具も色々あると思いますが、どの年代でもどのリサーチでも1位に上がるのは「大根」です。
厚切りにした大根の芯の芯まで染み込んだ優しいお出汁が、大根を噛むごとに溢れてきて、ハフハフと熱さを緩和しながら食べるのがたまらないですよね。
おでんの具は地域によって差がある
地域差のあるおでんの具で代表的なのが「ちくわぶ」です。
「ちくわぶ」とは小麦粉(強力粉)を水と塩で練って茹で上げた麩らしきものです。
戦後、高価なちくわの代用として広まったとされています。
この「ちくわぶ」が入ったおでんは、東京、埼玉、神奈川、千葉の一部でしか見られませんでした。
近年は、テレビの影響か、大手スーパーなどで他の地方でも売られるようになりましたが、メジャーなマイナー食品ですよね。
他にも、名古屋では他の地域ではなかなか見ない里芋を入れたり、石川県では豪華にカニやバイ貝を入れたりします。
また味噌味だったり醤油の色で黒かったりとお出汁にも地域差があります。
旅先や出張先で、ご当地おでんを食べてみるのも楽しそうですね。
おでんの具の変わり種といえば……?
もはや変わり種とは言えないのが、トマトではないでしょうか。
トマトの酸味とおでんの出汁が絶妙にマッチして、一度食べると病みつきになります。
おでんを食べる際に不足しがちな野菜を補うという意味でも、トマトはおでんと好相性です。
野菜のカテゴリーでいくと、玉ねぎもぜひ試していただきたい具のひとつです。
煮込まれてトロトロになった玉ねぎは、引き出された甘みが口の中で踊ります!
アボカドも、意外な組み合わせのようですが、好相性です。
ビタミンEやビタミンA、ビタミンC、悪玉コレステロールを減らしてくれる不飽和脂肪酸が豊富に含まれているアボカドがおでんの具にもなるのは嬉しいですね。
それから、まだ試していない方にぜひ試していただきたいのが、「チーズ巾着」です。
餅巾着の巾着の中身をチーズにするだけで、悪魔的な美味しさを放ちます。
中身のチーズはカマンベールチーズが一番おすすめですが、チェダーチーズやゴーダチーズでも美味しいです。
巾着にしないで、熱々のおでんの上にチーズを乗せて溶かしながら食べるのもおすすめです!
和のお出汁にトロリととろけるチーズは、病みつきになること必至です。
おでんの具はカロリー低めなので安心して食べられる
おでんの特徴はなんといっても、油を使わないで調理している点です。
油を使わないということは、カロリーが低いということです。
そして、使われる具もカロリーが低めのものが多いです。
一番人気の大根は、100gで18kcal!
2番目に人気のゆで卵は50gで76kcalです。
こんにゃくにいたっては、50gで3kcalしかありません。
湯豆腐やがんも、ちくわ、つみれ、はんぺん、ロールキャベツなども50kcal前後なので、カロリーを気にしないで十分お腹いっぱいになれます。
これに、トマトやアボカドなどの野菜を加えれば、完全食になりそうです。
注意したいのは、おでんはカロリーは低めですが、塩分は多めのものが多い点です。
特にカロリーの低いこんにゃくは、出汁を吸う分、塩分もがっつり吸ってしまうので、血液に問題がある人など塩分を気にしないといけない人は、カロリーだけでなく塩分にも気をつけておでんを食べる必要がありそうです。
総合すると、牛すじ肉や昆布巻きは、カロリーも低く、塩分も低く、かつ糖質も低く、一番安心して食べられる具のようです。
まあ、一食ぐらいなら、さして影響を与えません。
この具は合うかな?と、冷蔵庫の中身と相談しながらおでんを作ってみるのが良さそうです。