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落語の初心者にもおすすめ!新作落語

落語、と聞くとどんなイメージがありますか?

難しそう? 古臭い? 年寄りが行く?

ともするとネガティブなイメージがつきがちな落語ですが、実はとても親しみやすく、面白い「お笑い」なのです。

中でも、昭和・平成になって噺家さんが自ら作られた「新作落語」は難しい言葉もなく、耳に聞き馴染みのある言葉で語られますから、落語の初心者でも安心して聞いて笑うことができます。

(ちなみに、それ以前の、江戸・明治・大正期に作られた落語を「古典」と言います)

例えば、1910年にハレー彗星が地球に接近したときにゴムのチューブが売れたという実話に基づいて、彗星から謎のウィルスがばらまかれ、ゾンビになってしまうというSFまがいの話や、彼女との初デートに望むのに緊張し過ぎて前日にお酒を飲み過ぎてしまい、デート当日二日酔いで遊園地を満喫できない話などは、漫才やコントとなんら変わりはありません。

むしろ、噺家さんが一人で語る分、臨場感豊かでぐいとその世界に引き込まれます。

木戸銭(入場料)もお高くなく、中にはワンコインで聞ける落語もありますので、気兼ねなく行ってみてください。

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落語を聞きに大阪で常設の寄席へ行こう

戦争で消失してから、大阪には常設の寄席がありませんでした。

吉本や松竹の舞台などはありましたが、出演できる噺家は限られており、若手が高座に上がることは難しい状況でした。

そこで、6代目桂文枝が中心となり、各方面に話をつけ、寄付金を集めて2006年に設立されたのが「天満天神繁昌亭」です。

天神さんと親しまれている大阪天満宮のすぐ北側にあります。

2階建てのこぢんまりとした建物で、椅子席216席とホールは小さく、またステージとの距離がすごく近く、ごく至近距離で落語を聴くことができます。

噺家さんの表情を具に伺うことができるのが魅力です。

開場時には噺家さん自らが呼び込みを行い、演目が終わるとお見送りをしてくれるという、温かみに溢れた定席となっています。

昼公演と夜公演、ときには開演が9時45分という乙夜公演、そして予約があれば朝公演と毎日何かしらの公演があり、1000円から落語を聞くことができます。

笑うことは健康に良いと各種のデータが証明しています。

野口さん数枚でストレスを発散でき、健康にもななれるというのは大歓迎ではないでしょうか。

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落語の演目で人気なものにはどんなものがある?

古典で有名なものに、おそらく誰もが知っている「時そば」があります。

屋台の店主が硬貨を数えている時に「へい、親父、今なんどきだい?」と聞いてお勘定を一文ごまかしたのを見た人が、翌日同じことをやろうとしたけれども、そうはうまくはいかない、というお話。

新作落語にもこのバリエーションは多くあります。

また、怪談で有名な「皿屋敷」や絵本にもなっている「寿限無」、連続テレビ小説にもなった「ちりとてちん」も人気です。

人気があり、有名なものは概して初心者も聞きやすいのでおすすめです。

面白いだけじゃなく、義理人情にも溢れている落語

落語は、面白いだけじゃなく、義理や人情にも溢れており、しんみりとなるものもありますが、噺の最後に「オチ」がつくのが特徴です。

歌舞伎など、ほかの伝統芸能と違い、落語は身振りと手振りのみで話を進め、一人で何役をも演じます。

大阪で行われる上方落語ではお囃子が入りますが、基本、衣装や舞台装置などを極力使わず、演者の技巧と聴き手の想像力で話の世界が広がっていく、とてもシンプルで身近な芸能です。

演者の巧みな話術に引き込まれると、あたかも自分がその話の主人公になったように感じるのが醍醐味といったところ。

これも舞台と客席との距離が近いからこそなせることなのでしょう。

本題に入る前に、自己紹介や時事ネタ、マクラと呼ばれる「ほぐし」を挟んで本編が始まりますから、聞く側も十分話を聞く準備ができます。

敷居が高いと恐れるなかれ。

一歩踏み込んでしまえば、たちまち虜になってしまうでしょう。

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