なぜ良くないことが起きる気がするときに「虫の知らせ」というのでしょうか。
そして、良くないことが起きる気がするときってなぜが当たることが多いんですよね。
あなたも「虫の知らせ」を感じたことはありませんか?
ここでは、「虫の知らせ」の語源や由来についてまとめてみました。
また、虫を見ると悪いことが起きる、良いことが起きると、虫によって違いますよね。
それぞれ虫によって意味が違ってきますので、これについてもご紹介します。
虫の知らせの語源や由来について
「虫の知らせ」という言葉は昔からある言葉です。
なぜ、良くないことが起こる気がするときに「虫」という言葉を使うのでしょうか。
語源や由来について見ていきましょう。
「虫の知らせ」の語源は、日本の話か中国の話の二通りの由来があると考えられています。
虫の知らせ 中国編
中国の道教では、昔、人間の体の中には生まれたときから3匹の虫がいると言われてきました。
この3匹の虫のことを「三尸(さんし)」といい、脳にいる道士の姿をしている上尸、腸内にいる中尸、足にいる牛の頭で人の足を持つ下尸からなります。
この3匹の虫は60日に一度巡ってくる庚申(こうしん)という日に、人間が寝ているあいだに体からそっと抜け出して、天上の最高神に、その人の罪悪を告げます。
罪悪を告げられた人は、寿命が縮められてしまいます。
寿命を縮められないようにするためには、庚申の日は寝ないで過ごさなければいけません。
庚申の日に寝ないで過ごせば、三尸は滅んで、長生きできると言われています。
この庚申の日を寝ないで、みんなで集まって楽しく夜を過ごすことを庚申待(こうしんまち)と言います。
日本では、この話は平安時代のころから広まり、江戸時代に入ると庚申待の落語の話が普及し、この庚申待という風習が定着していきました。
虫の知らせ 日本編
江戸時代から、人間の体の中には9匹の虫が棲んでいたと考えられており、その9匹の虫が人の感情や意識をコントロールしていたと考えられてきました。
感情や意識は目に見えず、この不思議な現象や体験を体の中にいる9匹の虫のせいにしていました。
目に見えない不思議な現象を怖いと思い、体の中にいる虫のせいにしていたのでしょうか。
おそらく中国の話から「虫の知らせ」という言葉が生まれたとされています。
昔は日本も中国も人の体の中には虫がいたと考えられていたんですね。
虫の知らせ!蜘蛛、蟻や蝶昆虫からの場合
虫は人に警告や知らせとして、現れることがあると言われています。
それは虫の種類によって違うとされていますので、いくつかご紹介します。
蜘蛛、蛾、蟻、ハエ、蜂、カマキリ、ゴキブリなどは警告のサインとして現れます。
蜘蛛は夜見ると悪い知らせと言われており、身内に不幸が起こる前触れ、ハエは健康上に問題があることを示し、ゴキブリは霊的な悪影響があるなどを示しています。
1匹では問題はありませんが、集団だと良くないとされています。
コガネムシ、てんとう虫、蝶、トンボ、セミ、ムカデ、カナブンなどは良いことが起こるサインとして現れます。
蝶はご先祖様が見守っている、変化の時期であることを示し、ムカデはたくさんの人の助けによってこれから物事が進んでいくことをあらわします。
ムカデなどは嫌われることが多い虫ですが、良いことが起こるサインで現れるんですね。
このように、悪いことを知らせてくれたり、良いことが起こるサインだったり、虫によって違いますが、これを知っていると、気を付けようとか、何かこれから良いように物事が進むのであれば頑張ってみようなどと思えますよね。
まとめ
「虫の知らせ」についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
昔は人の体の中には虫が棲んでいたと考えられていたのは驚きました。
虫が体の中に棲んでいるなんてちょっと嫌な気もしますよね。
少し怖いような話もありましたが、私たちが感じる予感や体験もちょっと怖いと感じるような不思議なことがありますよね。
しかし、「虫の知らせ」は悪いことばかりではありません。
良い知らせもあるのです。
何かあるかもしれないと感じたら、気のせいだと思わずに、それを信じて行動してみましょう。
そうすれば何かが変わるかもしれませんよ