東京から車でも公共交通機関でも2時間弱で行ける箱根は人気の観光スポットですが、美術館が多いことでも知られています。
温泉地で、神社やウオーキングコースがあるため大人向けかなと思われがちですが、子どもでも楽しめるスポットがーー例えば箱根海賊船や、箱根ロープウェイ、箱根小涌園ユネッサンなどーーたくさんあります。
そのひとつが美術館なのです。
大人でも分からないのに、子どもに美術品なんて、という心配は無用です。
子どもは感性のかたまりです。
小さい頃に触れた「本物」の記憶と感動(本人は自覚していなくても)は、脳のひだに刻まれ、大人になっても残っています。
芸術は、有償無償に関わらず、生活を豊かにするものだと思います。
子どもには、心の豊かな人に育ってもらいたいですよね。
さあ、美術館を旅行プランの中に組み込みましょう。
箱根にある美術館でおすすめなのが、彫刻の森美術館
箱根の山々が望める7万㎡の緑豊かな敷地に、近代・現代を代表する彫刻家の名だたる作品約120点が屋外展示されている、日本で初めてのオープンエア美術館が、箱根彫刻の森美術館です。
箱根の四季を感じて散策しながら、ときには柵のない作品を間近で鑑賞しながら、もちろん、走り回って鑑賞してもOK。
子どもたちものびのびと、作品の魅力に触れることができます。
また「体験型アート作品」である「ネットの森」や「しゃぼん玉のお城」は中に入ることができ、まるで迷路の中に入ったかのようなその構造に子どもは夢中になるに違いありません。
「めだまやきのオブジェ」では寝そべったり、飛んだり、跳ねたり、自由自在。
「幸せをよぶシンフォニー彫刻」では、美しいステンドグラスの中の螺旋階段を登り、彫刻の森美術館全体と箱根の山々が見渡すことができます。
クイズ形式の「リアル影探し『この影誰だ?』」で、家族一緒に彫刻を探すのもいいでしょう。
屋外でのびのびと体験しながら芸術鑑賞した後は、世界有数の300余りのコレクションを順次公開しているピカソ館をはじめ、5つある屋内展示場にも足を向けましょう。
そして、歩き疲れたら、天然温泉の足湯でほっこりしましょう。
彫刻の森美術館にはカフェやレストランが併設されているので、1日過ごしても大丈夫です。
また、来年の1月6日まで、「箱根ナイトミュージアム」が開催され、ライトアップされた彫刻群の中を、色の変わるLEDの提灯を持ちながら散策することができます。
提灯は、出会う彫刻や風景のライトアップの色に呼応して光が変化し、まるでライトアップの中に入り込むような感覚を体験できます。
ライトアップ入館は17:30まで、ライトアップ時間は18:00までなので、お子様が小さくても安心です。
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にある、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。
今はクリスタル・ガラスのアーチ「光の回廊」やクリスタル・イルミネーション「陽光と風に輝くクリスマス」が、箱根の静かな夜を美しく彩ります。
古くは16世紀のものからあるヴェネチアン・グラスの美しさは、きっと子どもの心に強い印象を与えるでしょう。
また、体験工房「ヴェトロ」では、サンドブラスト体験とフュージング(様々なガラスを組み合わせ、熱を加えて熔かし合わせる技法)体験、ヴェネチア仮面作成と、世界でひとつだけのオリジナルを作る機会を子どもに与えることができます。
子どもに人気の型も用意されているので、ぜひ参加してみてください。
箱根にある美術館は他にも…
関所からくり美術館では、箱根小田原地方に江戸時代から受け継がれている寄木細工を展示している他、体験コーナーで実際に触って楽しむことができます。
寄木細工のからくり箱を、お子さんとどちらが先に開けられるか競争するのもいいですね。
きっと右脳を刺激します。