家庭内別居、と聞いてどんなイメージを持ちますか?
離婚したわけではないけど、同じ屋根の下に住んでいて、別居状態。
夫婦ではなく、同居人。
そんな感じでしょうか。
法律上では、家庭内別居の定義とはどういったものなのでしょうか。
ここでは、家庭内別居のやり方、家庭内別居が子供に与える影響をご説明します。
家庭内別居の定義とは
法律上では、「家庭内別居」という定義はありません。
一般的には、同じ屋根の下に住んでいるけれど、会話もないし、食事も別、寝室も別、といった、ただ同じ家に住んでいるだけで生活は別、という場合をいいますよね。
では、外では普通に会話しているけれど、家の中では会話がなく、食事も寝室も別といった場合はどうでしょうか。
このような状況で、相手への愛情がなくなった場合も、家庭内別居といえますよね。
家庭内での別居のやり方がわからない人が知っておくべきこと
子供のことを考えると離婚はできないから家庭内別居を選ぶ。
そういう夫婦もいますよね。
お互いが家庭内別居をするという意思がある場合、ルールを作って家庭内別居をしている夫婦もいるようです。
家賃、ローン、光熱費、子供がいる場合は養育費はどうするかなどの経済面。
食事や洗濯はそれぞれでやったとして、共有スペースの掃除はどうするかなど。
子供がいる場合、子供との接し方はどうするのか。
こういったルールを決めておくことで、ストレスも軽減することができます。
のちに問題にならにように誓約書などを作っている夫婦もいるようです。
では、家庭内別居のメリットとデメリットをみていきましょう。
・メリット
世間体を保つことができ、養育権や財産分与など面倒なことがない。
経済面が安定している。
・デメリット
家事の線引きが難しいことや同じ空間にいることでストレスになる。
子供がいる場合、夫婦仲が悪いことによって悪影響を与えることがある。
家庭内別居したい?子供の気持ちを考えてみよう
子供がいる家庭では、いちばんに子供のことを考えるのではないでしょうか。
家庭内別居をしたとき、子供に与える影響がどのくらいなのかみていきましょう。
・子供の気持ちは?
仲が悪いのだったら離婚してほしい。
結婚生活に理想を描けなくなった。
友達や恋人に両親のことをなんて話していいかわからない。
両親の仲が悪く喧嘩ばかりでつらい。
などといった声があります。
・子供に与える影響は?
- 夫婦の会話がないと、会話の仕方などがわからなくて、人と接するときにうまくコミュニケーションがとれなくなったりします。
- 両親が喧嘩をしていたりすると、わがままが言えなくなり、感情を表に出さなくなったりします。
- 結婚に理想を抱かなくなる可能性があります。
- 他人と違う環境にいることで、不安を感じ、落ち着きがなくなります。
- おもらしが増えたり、腹痛や頭痛を訴えたりと体調を壊しやすくなります。
子供は何も言わなくても、いろいろ感じているものです。
家庭内別居でこれらの悪影響を与えるのであればと「離婚」を考える夫婦もいるようです。
家の中でギクシャクした雰囲気でいるよりは、片親でも親が笑って過ごしている方が子供にとってはいいのかもしれません。
まとめ
経済面、家事、子供のことなど、家庭内別居をすると決めたときにルールを決めておけば、のちに揉めることが少なく、ストレスも軽減できます。
また、メリットやデメリットを理解し、どうしたほうがお互いのためになるのか、話してみるのもいいかもしれません。
子供がいる場合は、夫婦の仲の悪さが悪影響を及ぼす可能性もあります。
子供のために、円満な夫婦を演じ、さらにストレスを感じることにもなります。
家族のため、自分のためにどうすることがいちばんいいのかをもう一度考えてみるのもいいでしょう。