日毎に秋めいてまいりました。
朝晩とだいぶ過ごしやすくなりましたが、季節の変わり目、体調を崩しやすいときでもあります。
夏の疲れが出たり、風邪を引いたりする人も多いですよね。
皆さんはだいじょうぶですか?
体調を管理するといえば、食べるお薬・スパイス。
スパイスといえば、カレー。
インバウンド効果もあって、ますます観光都市として輝く京都は古い街並みが残り、とても日本情緒を感じますが、実はとても革新的で新しいものをどんどん取り入れている街でもあります。
フランス料理が有名だったり、ラーメンが有名だったりしますが、カレーも有名で新旧合わせてたくさんの店舗が軒を連ねます。
ランキングも実に様々なところから出ていて、見ているだけで胃袋と脳裏を刺激されそうです。
そしてカレーが美味しいところには、美味しいカレーパンあり。
男性にも人気のガッツリ系惣菜パン、カレーパンは1個で効率的に栄養が取れるパンでありながら満足感も得られるパンです。
訪日客がカレーパンを片手に散策しているところも、時折見かけられますよね。
食欲の秋、惣菜パンの代表格カレーパンをざっくりと見ていきましょう。
京都はパンの人気が高い!もちろんカレーパンも。
観光都市だからというわけではなくて、京都人が好きらしいのです。京都はパンの消費量が日本一。
一世帯あたり約61.5kgを消費しています。
61.5kgというと、標準的な食パン約102本です。毎日、確実にパンを食べていますね。
パン屋さんの数は全国2位(1位はなんと愛媛県)ですが、人口の多い東京が上位5位以内にランクインしていないことを考えると、質量ともに十分トップを誇れると思います。
そんな京都には老舗のパン屋さんも多く、例えば今から99年前の大正8年に創業された大正製パン所の一番人気は、カレーパンです。
たくさんのメディアに取り上げられたのでご存知の方も多いかと思います。大正製パン所には全国のカレーパン好きが集まります。
辛めのカレーがパンとベストマッチ。独特の風味があります。
また同じく大正2年に創業された、京都のパン屋さんといえばここ!の進々堂のカレーパンは子どもでも美味しく食べられるよう、甘め。
外側はパリッと中はもっちりと、油ぎれのよいカレーパンです。
日本カレーパン協会主催の「カレーパングランプリ」で2年連続最高金賞を受賞したのが、京都の宇治市にあるたま木亭。
手間がかかりすぎて、提供できていない期間があったほど。
「自家製ビーフカレーをたっぷり包み、カリッと揚げ」たカレーパン。これは是非とも食べてみたい!
京都のパン屋さんでカレーパンをイートインしよう!
家で食べたり、食べ歩きしたりするのもいいですが、できたてをその場で食べられるイートインも捨てがたいですよね。
京都の五条堀川近くにある老舗有名パン屋さん、まるき製パン所は朝6時半から開いていて、モーニングとして食べることもできます。
夜も8時ぐらいまで営業しているので、仕事帰りにも重宝するお店です。
京都市内に何店舗か出しているLe Petimecは、訪日客もたくさん訪れる、パリのブーランジェリーかと思わせるようなおしゃれな内装の名店。
少し狭いですが、イートインコーナーもほとんどの店舗に併設されています。
ここで少し、カレーパンの歴史をおさらいしましょう
インドの国民食、カレーがイギリスを経由して日本に入ってきて、日本で独自の進化をしたように、カレーパンも日本オリジナルのものです。
発祥は諸説ありますが、東京都江東区の「カトレア(名花堂)」の2台目店主が、1927年に「具の入ったパンをカツレツのように揚げる」と考案したのが始まりとされています。
また、1934年創業の「デンマークブロート」は揚げない「カレーサンド」を発売した後、揚げることを思いついています。
この時代は、庶民が気軽に利用してきた蕎麦屋がカレー南蛮やカレー蕎麦などの和洋折衷料理を出すようになり、また大衆レストランでも比較的安価な洋食としてカレーを提供し始めた頃なので、カレーとパンとを組み合わせるのも必然だったのでしょう。
手軽に食べられるカレーパンで元気よく秋を過ごそう!
パン屋さんの個性が出ると言われている、惣菜パンの代表格・カレーパン。
カレーパンが一個あれば、お腹が満たされ、脳みそも活性化されて、一石二鳥。
スパイスには風邪予防の効果もあるとされているので、一石三鳥!
紅葉の名所が揃っている京都で、パン屋さんの名店を回りながらカレーパンを食べ比べするというのもありかもしれません。