発売されたのが今から52年前の1967年とはとても思えない、おしゃれで可愛い、女の子なら誰しも憧れたリカちゃん人形。
着せ替え遊びにごっこ遊び。
一人一体持っていたと言っても過言ではないのではないでしょうか。
時代を反映したおしゃれな服に身を包みながらも「明るくてちょっぴりあわてんぼうな小学5年生」という設定を自分と比べて驚いたものです。
のちに、パパが音楽家のフランス人だったりママがファッションデザイナーだったり、双子の妹に三つ子の弟妹がいるという設定も加わり、超セレブな大家族なんだとさらに驚いたものです。
そんなリカちゃんのお洋服、というより「ドレス」は子どもが簡単に買える値段ではなく、手芸店で布地を買ってきたり、ハンカチの端切れを使ったりして服を手作りしていました。
もちろん、売られているような難しいものは作れませんでしたが、スカートやキャミソールドレスなどは直線縫いでできたのでよく作っていた記憶があります。
リカちゃんの服の型紙が簡単に手に入る時代になった
スクラップ感覚で自分のお気に入りの画像を保存できる「pinterest」などで、リカちゃんの服の型紙が簡単に手に入るようになりました。
昔は、売られている服を紙にあててなぞり書きをし、無理やりに(ちょっといびつですが)型紙を取っていましたが、今はそんなことをしなくても良くなりました。
いい時代です。
オーソドックスな型紙が一枚あれば応用を効かせられるので、布地を変えてたくさんの服を作ることができます。
人形作家さんなどが無料で公開している型紙と作り方もありますが、あくまでも個人使用に限られています。
好意で公開してくださっているので、ダウンロードした型紙を転売するなどの、マナーに反する行為は絶対にしないようにしてください。
リカちゃんの服はフェルト地がおすすめ
リカちゃんの身長はプロフィール上は142cmですが、実際のお人形は22cmぐらいの大きさしかありません。
それに着せるお洋服となると当然小さいわけで、ミシンで縫うのが逆に手間だったりします。
襟ぐりや袖周りなど、小回りのきくミシンだったらいいですが、そうでないと大変苦労することになります。
布端からすぐのところを縫うので、ミシンがなかなか言うことを聞いてくれないこともあります。
勢い、手で縫うことになるのですが、布地によっては布端の始末に苦労して、ほつれの元となることもあります。
丁寧にアイロンをかけて、丁寧に縫えばできないこともないですが、その工程を考えると腰が引けるのもまた事実。
そんな時の救世主がフェルト地です。
フェルトは、マスコット人形などにも使われる柔らかい布ですが、最大の利点は切りっぱなしで良いところです。
布の目地がぎゅっと詰まっているので、切りっぱなしでもほつれることがありません。
色の発色も良く、模様などの細かいパーツはボンドで接着することができるので、人形の洋服として最適な素材です。
ただ、厚みのあるフェルトだと縫いにくくなるので、薄手のフェルトを選ぶようにしましょう。
他にはない手作り服でリカちゃんを彩ろう
公開されている型紙には、浴衣やかぼちゃパンツなどもあり、バリエーションは豊かです。
中には縫わずに速乾接着剤で貼り付けるだけでできるものもあります。
手作りの良いところは、唯一無二のオリジナルを作れるということもありますが、無心になれ、童心に帰れるところも良いところです。
できあがりを想像しながら、チクチクと針を動かすことで、ささくれだっていた心が解けていくような、そんな感じになります。
お裁縫が苦手!という方は、接着剤で貼り付けるだけの服を作ってみてください。
お子さんと一緒に作るのも良いですね。
親子のコミュニケーションが深まって、アイテムのチョイスの仕方などに我が子の思いがけない才能を見つけられるかもしれません。