どんな食品でも、美味しく食べられる期間というのは限られているもの。
賞味期限や消費期限という表示を目にしないことはないですよね。
(砂糖などの例外はあります)
なんとなく、冷凍したらずっと保存できて、ずっと美味しく食べられるような気がしますが、実際のところはどうなのでしょうか。
日本人と言えば、お米ですのでお米で考えてみましょう。
お米はいつまで美味しく食べられるの?
もともと、お米は精米しない玄米の状態ならば長期保存が可能な食品なので、常温でも1~3年の保存ができます。
精米されたお米の場合、冷凍庫は保存に適した「低温」状態ですので、長期保存することができます。
その際、匂い移りを防いだり、空気や水分をできるだけシャットアウトしたりという目的でフリーザーバッグやタッパなどの保存容器に入れて保存すれば、なお長く、美味しい状態をキープしたまま保存できます。
3年はさすがに無理かもしれませんが、冷凍焼けをしない限りはずっと保存できそうです。
パンを冷凍するといつまで美味しく食べられる?
お米ときたら、次はパンでしょうか。
1993年に大規模な米不足が起きて以来、パンを食べる人がぐっと増えたと言われています。
実際、お米の消費量はがくんと減っていっています。
高級食パンブームの影響で、お菓子パンや惣菜パンだけでなく、食パンを2斤、3斤とまとめ買いする人もいるのではないでしょうか。
パンの弱点は常温だと2~3日しか保存できないこと。
そこで、冷凍保存をすれば良いのでは、となるのですが、その場合、どのくらい保存できて、どのくらい美味しく食べられるのでしょうか。
食パンの場合は、一枚ずつスライスして、アルミホイルかラップに包んで、フリーザーバッグに入れて保存します。
そうすると2週間~1ヶ月保存することができます。
食べるときは、解凍せずにそのままトースターで焼いてください。
アルミホイルに包んでいる場合は、アルミホイルを取らずにそのままトースターで焼くと、熱がまんべんなく行き渡り、美味しく焼き上げることができます。
惣菜パンなどの場合は、ひとつひとつ個別にラップに包んでフリーザーバッグに入れましょう。
冷凍したお肉はいつまで美味しく食べられる?
まとめ買いすることの多いお肉はどうでしょうか。
まず大事なのは、すでに冷凍してあるお肉の場合は、保冷バッグに入れて持ち帰り、帰宅したらすぐに冷凍庫に入れることです。
冷凍ものは温度変化を嫌います。
また、冷蔵のお肉を買った場合は、肉についたドリップ(肉から滲み出た水分)をペーパータオルで拭き取り、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れましょう。
買ってきたパックのまま冷凍すると、美味しい状態を保てません。
1食分ずつ保存する場合はラップに包んでから、フリーザーバッグに入れましょう。
保存期間は1ヶ月を目安にしましょう。
ひき肉の場合は2週間です。
長く保存できそうですが、肉が酸化したり、乾燥したりするので早めに使い切ることが大切です。
冷凍すると長持ちしそうですが、早めに使うよう心がけましょう
こうして見てくると、冷凍は万能ではないことが分かります。
お米はちょっと長く保存できそうですが、パンやお肉などは長くても1ヶ月が保存の目安です。
食品はやはり「生きている」ものですので、長期保存しようとするよりも早めに使い切ろうとする姿勢の方が良いようです。
とは言え、忙しくしていると頼りにしたくなるのが冷凍品ですよね。
作り置きのおかずなどを1食分ずつ冷凍して、朝、お弁当箱に詰めるだけというような時短テクは大切です。
そのためにも、冷凍するサイクルを2週間にするのが良いようです。
フリーザーバッグだと、日付やメモを書く欄があるので、冷凍した日付を忘れずに書いて、冷凍庫の中で立てて保存して順番に使っていくようにすると無駄が省けそうです。